※誕生日に金田一と国見ちゃんから「猫パーカー(部屋着で下はショートパンツ、尻尾つき。ちゃっかりベロア素材)」を貰いました。という前置き。
昼休み。
「があれを着てくれません、どうしてでしょう」
「そりゃマキがドエロイ顔してるからだろ」
「松川失礼。俺いっつもこの顔だから」
「下心が見えるよねぇ・・・マッキー、国見ちゃんと金田一はそんなつもりでプレゼントしたんじゃないよ?」
ねっ!?と及川が二人を振り返ると、金田一の表情がぴしっと固まる。
国見はため息の後に言った。
「似合うだろうと思って買いましたよ、そりゃ。たぶん花巻さん、こういうの好きだろうと思って」
「国見ちゃん・・・そんな可愛い顔して怖い事言うっ!!」
「8割ぐらい花巻さんの気持ちをくみ取りました。2割は俺らの独断と偏見です」
「俺、ホント良い後輩を持ったと思う」
先輩の下心に付き合ってやることないのに!!と騒いだ及川は岩泉に絞めてもらうとして。
問題は、にあれをどうやって着せるかって話だ。
「絶対可愛いはずなんだけどな・・・なんのためらいだろうか」
「だから、おめーの顔だろ」
「岩泉がいじめるぅ、お前だって同じの貰ったら即座に着せて一発ヤっちゃうくせに」
「そりゃ」
「ほらな」
「岩ちゃんってそういう趣味あったの!?俺も着ようかッガファアッ!!」
すると松川が言う。
「あえてプレゼントした国見に催促させるとか」
「・・・あぁ、なるほど?」
「国見と金田一が、この間のアレ着てみました?ぐらいで話を持ち掛ければ」
「松川・・・・・・お主も悪よのぅ・・・」
「いえいえ・・・お代官様ほどでは」
その話を聞いていた金田一が言う。
「や、でもあれじゃないですか?花巻さんの前でだけ着ないだけかもしれないし」
「何だとテメェ」
「あっ、サーセン・・・」
「催促してみましょうか。なんなら写メ送ってもらうていで」
「国見さすが。良い後輩。シュークリームあげちゃう」
「いりません。とりあえず、聞いてみます」
行くぞ金田一、と国見が部室を出ていく。
俺と松川とその他は、その後ろを静かに尾行する。
3年の教室前の廊下を二人が歩いていると、偶然が教室から飛び出してきた。
「あっ、国見くんと金田一少年!」
「やっ、やめてくださいよ先輩・・・事件簿じゃないですから」
「自分で言ったらアウトだろお前・・・」
するとがにっこり笑って言う。
「この間の誕生日プレゼントありがとう。気に入ってるから結構着てる」
「そうなんですか、よかった。花巻さんが見たことないっていうから、心配して」
「いや、だってさ」
の顔がげんなりした。
「アイツ絶対何か変な事考えてるよね」
「そうですね」
「だから着てる事は秘密にしてる。毎日それ目当てに部屋に侵入されても困る」
「・・・先輩」
が首をかしげる。
後ろから気配を消して近付くと、がばっと体を腕の中におさめる。
「あ゛っ!?」
「ご愁傷様です」
「ちゃん?嘘つきはいけませんねぇ」
「っ!?あっ、え!?たっ、貴大!?」
すすっ、と二人が避ける。
「それとも何?はそういうエッチな事ばっかり考えてたってこと?俺に襲ってほしいっていう布石?図ってたの?」
「やっ、違う!!ちがっ、ちょ、なんで運んでんの!?」
「そっかぁ、なら仕方ないよね?俺は彼氏としての策略にはまってあげないと」
の顔がさぁっと青ざめる。
「嘘つくとどうなるか、勉強しなきゃだな?」
図るとどうなるか
「・・・花巻さん、絶対これ狙ってたよな」
「だと思う・・・ってか分かっててそれに乗ったお前も狙ってたよな」
「・・・いや、俺のは図らずもっていうか」
「花巻さん、怖い・・・」
2015.02.21 (企画「どうする」提出作品です。策略家花巻氏。一連の流れから一番自分が美味しい流れを図っているという悪代官様でござる)